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伊達院長からのご挨拶
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新年のご挨拶

病院長 伊達裕昭

              

平成24 年新春のご挨拶を申し上げます。
昨年は3 月に発生した東日本大震災により, 忘れることのできない特別な年になりました。地震に続く大津波で数多くの犠牲者が出たばかりか, 福島の原子力発電所の損壊から派生したその後の放射線被曝の問題も加わり, この歴史的震災は今もなお被災者の方々の生活および精神に大きく影響し続けています。改めて犠牲になられた多くの人々のご冥福をお祈りするとともに, 被災された地域の一日も早い復興を願わずにはいられません。
そんな心痛む平成23 年を象徴する漢字が, 暮れに『絆』と発表されました。地球規模の自然が示す猛威の前にいかに人間の力が無力であるかを感じた一年であったと同時に, この未曾有の災害に対して国内外から寄せられた多くの支援活動に, 人が人を思う気持ちの大切さ, 尊さを改めて認識した一年でもありました。

 当院も宮城県立こども病院へ医療物資を送ったり, 陸前高田市へ医療支援チームを派遣するなど,被災地支援の輪の一部に加わりました。 こうした人と人との「絆」は, 今回の災害のような不測の事態が起きると特に強く意識されますが, 目を転じてみると, 私達の病院にも常日頃から思いを寄せ,力を与えてくださる多くの方がいることに気づきます.。病院を訪問して皆を励まし院内にこどもの世界を作って下さる方, 医療機器を始め図書や玩具, DVD, 展示品などをご寄贈下さる方, 清掃や草花の手入れなど環境美化を助けて頂く方など, 直接に間接に数え上げればきりがありません.。これらのご支援は, こども達の健康と幸せを願う多くの人達が当院に託す気持ちの表れであり, 病院との間の「絆」に他なりません。入院・通院をしなければならない患者であるこども達はもとより, そのご家族さらには職員にまでも, 一緒になって病気と闘う大きな力と勇気を与えていただいているように感じます. 多くの方々とのこうした「絆」と支援に込めた思いをいつも意識し, 病気のこども達に真摯に向き合うことこそが, 「絆」を一層深め, 頂いた支援にお返しするために私達ができる唯一のことだろうと思います。


病院に来られている方はお気づきの通り, 昨年は一年間をかけて産科病棟を入れた周産期センターの増築工事が続きました。この工事期間中, 駐車場や進入路の制限, 工事に伴う騒音やほこりなど, 来院される皆さまにはご不便, ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。まだ既存棟に係る工事が一部残っていますが,新棟については12 月に竣工いたしました. ちょうど震災後の復興期間に重なり, 資材や人手の確保が困難な時期でしたが, 予定通り工事を進めて頂いた関係者のご尽力と来院される皆さまのご協力に厚く御礼申し上げます。本年3月の開棟後には, こども病院に産科という単なる一部門が増設されたというだけでなく, 産科も一体となったより高度な小児の専門医療体制を提供することで, 県民の皆さまが求める小児医療機能がさらに充実したと言って頂けるように, 職員一同励んで参ります. 軌道に乗るまでは多少の時間がかかることとは思いますが, 関係する他医療機関とも協力・連携を密にして, 一日も早くご期待に添えるよう努めます。年頭に当たり今年が平穏な一年となるよう祈念するとともに, 旧年に変わらぬ当院へのご支援とご協力をお願い申し上げ, 新年のご挨拶とさせて頂きます。


平成24 年1月1 日

   
                        (京都 高台寺のライトアップされた龍)
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